頸動脈エコー検査 ~動脈硬化~
特定健診(メタボ健診)では、動脈硬化の有無を調べ、心筋梗塞などの虚血性心疾患や脳梗塞、脳出血などの脳血管障害の予防を目指します。高血圧、高脂血症、糖尿病などのリスクが見つかると次に血管年齢や頸動脈のエコー検査をします。特に頸動脈のエコー検査は頸動脈の動脈硬化、即ち血管の蛇行や狭窄、血管の内膜のコレステロール沈着や石灰化などが手にとるように分かります。頸動脈は5~9ミリぐらいの太さで、その内膜の厚みは健康な人で1ミリ以下です。動脈硬化が進むと内膜の厚みが増え、麻痺や失語、視力障害などの症状が出現する一過性脳虚血発作がよく起こります。健診で調べてみると、かなり多くの人に動脈硬化の異常が見つかります。このような血管を実際に確認すると、血圧、コレステロール、血糖の管理が大切である、また、脳梗塞の予備軍の状態が分かり、予防の必要性が実感できます。
※マイタウン21あさお版 2010年11月1日号掲載