生活に支障のある頭痛 ~片頭痛の見分け方~
片頭痛は、国民の8.4%、840万人が経験している生活に支障があるつらい頭痛です。2000年より特効薬(トリプタン製剤)が日本でも使えるようになり、つらい痛みから解放されていますが、多くは専門医を受診せず、診療を受けても風邪や高血圧の診断を受け鎮痛剤を処方され、トリプタン製剤の恩恵を受けていないのが実情のようです。みなさんが簡単に片頭痛を見分ける方法として
① 毎日頭痛がありますか
②頭痛は片側におこりますか
③ 頭痛で日常の活動が阻害されますか
という3つの質問が判断するのに役立ちます。(図参照)
最近、新しい頭痛の国際分類ができ、発症のメカニズムが解明され、正確な診断ができるようになりました。片頭痛の基準は、①毎日頭痛があるか②片側におこるか③日常の活動が阻害されるかです。毎日あれば片頭痛ではなく、また片側とは限らず40%は両側におこり、日常生活に支障のある頭痛が特徴です。さらに
A,生活に支障の高い頭痛
B,吐き気がある
C,光に敏感でまぶしい
D,においに過敏
などの症状が伴えば片頭痛の可能性が高く、特効薬(トリプタン製剤)が有効なので、日常生活に支障のある方は、是非専門医に相談のうえ服用し、つらい頭痛から解放されましょう。
※このコラムは、マイタウン21発行の「多摩山手10月23日号」及び「多摩山手11月27日号」に、2回に分けて掲載されたものです。